高畑勲監督「かぐや姫の物語」声優・伊集院光は「となりの山田くん」ファン【ジブリ】

公開日： 2015/03/11 : アニメジブリ, 伊集院光, 映画

高畑勲監督のジブリ映画「かぐや姫の物語」が
2015年3月13日、日本テレビ「金曜ロードショーで」TV初公開となる。

かぐや姫の5人の求婚者のうちの1人、阿部右大臣の声を「高畑監督作品好き」の伊集院光が担当しているぞ。

Contents

1 ジブリ映画「かぐや姫の物語」
- 1.1 声優・キャスト
2 高畑監督と伊集院光の対談
- 2.1 「ホーホケキョとなりの山田くん」が好きな伊集院光
- 2.2 高畑勲の絵に対する想い

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ジブリ映画「かぐや姫の物語」

「かぐや姫の物語」は2013年に公開されたスタジオジブリの映画。
「ホーホケキョとなりの山田くん」以来の高畑勲監督作品だ。

公開日　2013年11月23日
監督・原案　高畑勲
キャッチコピー　姫の犯した罪と罰
主題歌　「いのちの記憶」二階堂和美

日本の昔話「竹取物語」を原作とし、かぐや姫から少女から絶世の美女へ成長を遂げる様子が描かれている。

声優・キャスト

かぐや姫/朝倉あき
捨丸（すてまる）/高良健吾
翁（おきな）/地井武男
媼（おうな）・語り/宮本信子
相模（さがみ）/高畑淳子
女童（めのわらわ）/田畑智子
斎部秋田（いんべのあきた）/立川志の輔
石作皇子（いしつくりのみこ）/上川隆也
阿部右大臣（あべのうだいじん）/伊集院光
大伴大納言（おおとものだいなごん）/宇崎竜童
石上中納言（いそのかみのちゅうなごん）/古城環 ※スタジオジブリ制作スタッフ
御門（みかど）/中村七之助
車持皇子（くらもちのみこ）/橋爪功
北の方/朝丘雪路
炭焼きの老人/仲代達矢

伊集院リスナーは、立川志の輔さんの声を聞いて「ためしてガセテンカルタ」を思い出さないよう注意しよう。

伊集院光が出演依頼を受けた理由

伊集院光はこの仕事を受けた理由を、ラジオ内でこう語っている。

ラジオで一人でしゃべっていると、自分で思ったようにしゃべって、自分でうまくいったかどうかを判断している完全セルフプロデュースの状態。だから、世の中のメジャーなところにいる人の言うとおりに、やってみたかった。

今回、演技プランやキャラクター作りは一切ない。自分のやってる演技が合っているかどうかもわからない。（※収録時は絵がない状態で声を入れている）

高畑監督と伊集院光の対談

雑誌の取材で、伊集院光が高畑監督と対談した様子もラジオで語られた。

「ホーホケキョとなりの山田くん」が好きな伊集院光

ジブリ映画の中でいちばん好きな作品だという「ホーホケキョとなりの山田くん」について、伊集院はこう語っている。

元々、原作の「となりの山田くん」や「おじゃまんが山田くん」の作者であるいしいひさいちさんのファンだった。中学のときに、いしいひさいちの4コマ漫画「おじゃまんが山田くん」読んでいた。
「おじゃまんが山田くん」は大阪の東淀川三丁目が舞台だが、TVアニメ化されたとき、「東江戸川三丁目」に変えられており、江戸川は良く知っているので違和感があった。

映画版はほのぼのとした家族アニメになっていて、漫画のイメージからいくと最初は違和感があったが、なぜかその後どんどん好きになっていって、何度か見直している。

「ホーホケキョとなりの山田くん」の絵は、色つきの水墨画と言おうか、半紙に薄墨と水彩絵の具で描いたような絵がCGで描かれている。実際に、半紙に絵の具で1秒間に24コマ分、24枚アニメーションを書くのは絶対無理だが、CGにすることでむしろアナログっぽくなっているのが衝撃だった。

※「ホーホケキョとなりの山田くん」の原作は、朝日新聞朝刊に連載いしいひさいち作4コマ漫画「となりの山田くん」。1991年から連載開始し、1997年「ののちゃん」に改題し今なお連載中だ。

※「おじゃまんが山田くん」も山田家の出来事を描いた4コマだが、「となりの山田くん」とは登場人物が異なり、つながった作品ではない。

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高畑勲の絵に対する想い

「かぐや姫の物語」も絵は水彩や水墨画のようなタッチで、多くの場面で空には色が塗られておらず、白いままである。日本画のように余白が多い。
それについて高畑監督は対談で次のように語り、伊集院は衝撃を受けたという。

自分の年齢だとアニメを見て育ったわけじゃないからアニメは好きじゃない。元々「絵」は大好きだったが、アニメにするときは犠牲にしなければならないものがたくさんある。キャラクターに縁取りの線が必要だったり、色は全部ベタ塗りでグラデーションが掛けられなかったり。

今までアニメだとできないと思ってあきらめていたのは、そこにあるものを全部書くのではなく、絵を引くという表現。コンピュータが入ったことで、以前は効率が悪すぎてできなかったそういう表現をできるようになった。そっちの表現をしたいから、かぐや姫の物語は、境界線がなかったり、余白があったりという絵になっている。

この後、美術監督の男鹿和雄氏とも話したという伊集院。

ここでも、全部を描かない「抜く」絵の難しさという話になったそう。伊集院は落語にある「松の木におじやをぶつけたような顔のブス」という表現が好きだと話し、盛り上がったようだ。例えば、特殊メイクで肌がでこぼこしたひどい顔を作っても、笑えないが、一人一人が言葉から想像すれば良いブスができる、と。

ちなみに、伊集院は映画の中の「かぐや姫に貢ぐ財宝」の描き方が、すごく好きと言っている。

「かぐや姫の物語」を見てみたくなった人は、3月13日の金曜ロードショーをチェックだ。
私は「となりの山田くん」を見たくなった。

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記：スナ男

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