ユニット折り紙・多面体と立方体の作り方動画【薗部式ユニット】

ユニット折り紙の代表的な2つの作品、簡単なくす玉（多面体）と、立方体の作り方を動画で紹介しよう。

ユニット折り紙とは

ユニット折り紙は、同じ形のパーツ（ユニット）を複数組み合わせて作る折り紙のこと。多面体・くす玉など立体の作品が多い。
海外では、「Modular Origami」（モジュラー折り紙）と呼ばれる。

薗部式ユニット
「薗部式ユニット」は、薗部光伸（そのべみつのぶ・1937～）氏が考案した、折り紙1枚で作るパーツである。これを組み合わせて立方体や両三角錐、24面体、それ以上の多面体、くす玉など、さまざまな種類のユニット折り紙を作ることができる。

折り紙は世界で人気のある文化だが、薗部式ユニットも海外によく知られているようだ。
Google検索すると

• 薗部式ユニット　約 11,600 件
• 薗部ユニット　約 17,300 件
• sonobe unit　約 121,000 件

と、日本語の検索結果が数で負けている。

ユニット折り紙の折り方

薗部式ユニットを使った、2種類のユニット折り紙を作ってみよう。以前、紹介した折り紙動画集「Origami Instructions」から、わかりやすい折り方動画を紹介する。

薗部式ユニット

まず、薗部式ユニット単体の折り方を紹介しよう。動画はかなりゆっくりめで、見ながら折れるスピードだ。

薗部式ユニットの折り方動画[英語音声付き]

この、平行四辺形のパーツが、「薗部式ユニット」だ。立方体も、多面体も、このユニットを複数組み合わせて作る。1～2回作れば、覚えるので、あとは数を作るだけだ。

立方体の作り方

立方体（正六面体）の作り方動画[英語音声付き]

• 難易度　★★★☆☆
• 仕上りサイズ　一辺5.5cmの立方体
• 用意するもの　折り紙6枚（2枚ずつ3色）
• 所要時間　初めてで、30分

薗部式ユニットを使用した代表的なユニット折り紙の一つ、立方体。折ったことがなくても見たことがある人は多いのではないだろうか。2枚ずつの同色のユニットを、向かい合う位置に配置して組んでゆく。

ポイント
ユニットを複数作成するとき、最初に角を折るとき「右下」と「左上」を折ったら、2枚目以降も必ずおなじ対角の角を折る。間違えて「左下」「右上」の対角を折ると、ユニットが逆になってしまい組み合わせられない。

ユニット作りを含め約30分で完成。柄の折り紙を一枚入れてみた。

多面体（24面体）の作り方

多面体（二十四面体）の作り方動画[英語音声付き]

• 難易度　★★★☆☆
• 用意するもの　折り紙12枚（4枚ずつ3色）
• 仕上りサイズ　直径約11cm
• 所要時間　初めてで、45分

折り紙12枚でできる、24面体だ。時間はかかるが、難しくない。動画にあるように、組み合わせるときはユニット3個のパーツを4つ作り、それを2つずつ組み合わせ、最後に2つを合体させる。

動画を見て、組み合わせるときの向きに注意して作ろう。
このような、玉の形に近い折り紙の多面体は、「くす玉」と呼ばれることもある。

くす玉を折ってみた

12枚で作るくす玉（24面体）を折ってみた。

3色しかないのに、同じ色が並ばないのが不思議だ。中で折り紙が重なるので、出来上がりは、かなりしっかりしている。これも、柄の折り紙を1組入れてみた。

まとめ

同じパーツを大量に折る必要がある、ユニット折り紙。ここで紹介したものは6枚と12枚でできるが、ユニット折り紙の中ではこれは少ない部類で、30枚、50枚、100枚～と折り紙が必要な作品もある。根気のいる折り紙だ。

ただ、ユニットを折り終わってから、組み合わせる作業は楽しい。そして、出来上がりのくす玉や多面体を想像しながら折り紙の色・柄を選ぶのも、楽しく悩ましい。真剣になってしまう。

今日は、薗部式ユニットで作る多面体・くす玉と立方体を紹介した。

関連記事： 折り紙作家エカテリーナさんのくす玉