D4作者SWERYの過去作「レッドシーズプロファイル」は最高のシナリオ？

「D4: Dark Dreams Don’t Die」は2014年9月に発売された、話題のKinect対応ゲームだ。

その「D4」のディレクターSWERY氏が2010年に手がけた作品、
「レッドシーズプロファイル/Deadly Premonition」を紹介させてくれ！

ゲームクリエイターSWERY

プロフィール

• 名前　SWERY
  
• 本名　末弘秀孝
• 生年月日　1973年4月14日

SWERY（スエリー）氏は、大阪のゲームメーカー「アクセスゲームズ」の創設メンバーで、ゲームディレクター兼シナリオライター。実家はお寺。
ゴリラ（猿？）のぬいぐるみ「シャラポワ」といつも一緒である。インタビュー等の映像を見る限り、SWERY氏はシャイな人物のようだ。

主な作品

• スパイフィクション　2003年
• レッドシーズプロファイル/デッドリー・プレモニション　2010年
• ロード オブ アルカナ　2010年
• D4: Dark Dreams Don’t Die　2014年

など。

レッドシーズプロファイル（欧米版：Deadly Premonition）効果で、SWERY氏のアメリカでの人気は高く、イベントではサインや写真を求めるファンの行列ができるそう。

最新作「D4」は、Kinectで感覚再現と感情移入を目指したという新感覚ミステリーアドベンチャーゲーム。
主人公デイビッド・ヤングが特殊能力「ダイブ」を 駆使し、過去と現在を行き来、突然死んでしまった妻リトルペギーの死の謎を追うストーリーだ。（と聞くと、ポリスノーツを思い出す。）

SWERY氏の好きなゲームベスト3

• アイスクライマー
• ゼルダの伝説 時のオカリナ
• Minecraft

好きな理由も聞いてみたいところだが、インタビューでは語られなかった。

ブログ： Cafe SWERY65
Twitter： swery65

Red Seeds Profile レッドシーズプロファイル

• 発売日     2010年3月11日
• 対応機種　プレイステーション3、Xbox360
• 開発元     アクセスゲームズ
• 発売元     マーベラスエンターテイメント
• CERO：D（17才以上対象）
• 海外版タイトル　Deadly Premonition

レッドシーズプロファイルは、アメリカの田舎町「グリーンベイル」で起きる猟奇殺人事件を捜査していくミステリーアクションアドベンチャーゲームだ。舞台はオープンワールドとなっており、ドラマパートとTPSのアクションパートで構成される。難易度はEasy、Normal、Hardの三段階に分かれている。

ストーリー（ネタバレなし）

主人公のフランシス・ヨーク・モーガン（通称：ヨーク）は過去様々な殺人事件を扱ってきたFBI捜査官だ。女性の猟奇殺人犯を追って、グリーンベイルにやって来た。この町で起きた殺人が猟奇殺人犯による犯行の疑いがあるとし、グリーンベイルの保安官ジョージ、保安官補のエミリーと協力して解決に向かう。

ヨークは、姿の見えない友人「ザック」に常に語りかける。

システム

レッドシーズプロファイルの特徴的なシステムを紹介しよう。

• メインストーリーでは、鍵となるアイテムを集めながら「プロファイリング」を進めていく
• ゲーム内には時間の概念があり、空腹になる、ひげが伸びる、服を変えないとハエがたかるなど、日常的な風景と生活感があふれる。釣りもできる。
• 全てのキャラクターが24時間、自分のスケジュールに従って行動している。（と聞くとmoonを思い出す。）
• 主な移動手段は車で、8km×8kmのマップ内を走り回る。ガソリンはGSで補給が必要。
• 捜査の途中に度々「常世」という異空間に迷い込み、人型の敵「シャドウ」に襲われる。ゾンビのようなシャドウたちと銃や鉄パイプなどの武器で戦う。

評価

シナリオが高評価

国内では約5000本と販売数が伸びなかったこの作品、SWERY氏自身「日本での人気のなさは異常」とコメントするほど。しかし購入者のレビューでは

• シナリオが最高
• 映画ファンをもうならせる

など、とにかく、シナリオについての評価が高い。私も激しく同意したい。
一方、バトルやその他のシステムに関しては、

• 銃が狙いにくい
• マップが見にくい
• 戦闘が長い、単調

といった不満があげられている。

海外の評価

• ゲーム情報サイトGAME SPOTで、2010年「Most Surprisingly Good Game」（もっとも驚かされた良いゲームで賞）を受賞。
• 10点満点中2点～10点と「世界一評価の分かれるサバイバルホラーゲーム」としてギネス認定される。

感想

ホラー要素やアクションが苦手なので、プレイ動画を楽しませてもらった私の感想を。

良かった点

• シナリオ、セリフ。主人公をはじめ、魅力的な、時にはぶっ飛んだ登場人物たちを愛さずにいられない。そうだろ、ザック？
• 生活感ただよう細部まで作られた世界。町の住人をストーキングすると家で何をしているかがわかる。
• 音楽が良い。タイトル画面の曲や、会話シーンで流れるのどかな曲など、耳に心地良く癖になる。

悪かった点

• 敵との戦闘が難しそうだ。推理パートと探索だけやりたい。
• 保安官補エミリー以外の若い女性の顔が長く、きれいでない。老けて見える。

とにかく話が面白い。主人公ヨークの性格・行動から突っ込みどころ満載だ。初対面の相手すべてにテンプレの自己紹介。映画オタクでもあり、ドライブ中は色々な映画について一人しゃべり（見えない友人ザックとの会話）。そしてそれに負けず劣らず個性的なグリーンベイルの住人たち。

ドラマパートは序盤はのんびりと進み、笑えるシーンも多い。小説を読んでいるようで、早く先が知りたくなるが、サブクエストも数多く散りばめられている。
終盤は怒涛の展開が広がり、ラストでは驚き、心を動かされる。

販売情報

コンプリートエディション

2015年3月に「Deadly Premonition レッドシーズプロファイル コンプリートエディション」が発売されたぞ。

• 発売日　2015年3月12日
• 対応機種　PS3
• 発売元　トイボックス株式会社

コンプリートエディション（完全版/ディレクターズカット版）は、2013年4月「Deadly Premonition:The Director’s Cut」としてヨーロッパ・北米ですでに発売されたもので、通常版にはない新たなムービーが追加されている。日本語版は2年遅れ、ダウンロード販売のみだ。発売当初、日本語字幕が早く送られてしまうというバグがあったが、修正済みである。

PlayStationストア：Deadly Premonition レッドシーズプロファイル コンプリートエディション
2010年発売の通常版はこちら。

Amazon：レッド シーズ プロファイル（PS3）
Amazon：レッド シーズ プロファイル（Xbox360）

サウンドトラック

Deadly Premonition:The Director’s Cutのサントラも発売中だ。
音楽にハマってしまった人は。