上杉隆の「3つのゼロ」政策。東京は都民のもの【東京都知事選出馬記者会見】

東京都知事選に出馬表明した上杉隆氏の記者会見が、7月12日15：00より、東京都庁で行われた。

都知事選に立候補した理由

会見冒頭に「鳩山邦夫の元秘書でございます」

と自己紹介し、上杉隆氏は出馬の理由について話を始めた。

東京都と上杉隆

私は、生まれは地方ですが、1歳になる前に東京の新宿に家族で引っ越してきて、そこで育ちました。父はサラリーマンで、弟と妹はまだ生まれていないのでそのときは3人家族、特に不自由ない生活をしていた。

私が幼稚園年長のとき父が病気になり、小学校2、3年生のときに、人工透析をしなければならなくなった。父は休職を余儀なくされ家庭も厳しい状態になりました。

そして、3年生のときに新宿の都営住宅に当選し、引っ越すこととなりました。生活保護を受けていたこともある。この都営住宅や生活保護がなければ生きてこられなかった。

16歳で家を出て生活費を稼いで都立高校に通った。もちろん学費はないので、奨学金を申し込んで通うことができた。奨学金で高校を卒業し地方の大学へ。

この、奨学金をもらった、自分が育ってきてお世話になった東京都が、変わっていくのをこの目で見てきました。

後に鳩山邦夫事務所に就職。18年前の8月、急に父が倒れ順天堂大学のICUに入り、かえらぬ人となりました。そのとき、鳩山邦夫さんが葬式を出し棺まで担いで見送ってくれた。

鳩山邦夫事務所での最後の仕事が、都知事選での広報・報道担当だった。石原慎太郎さんが当選し、鳩山邦夫さんは次点。その、鳩山邦夫さんとは先ほど青山葬儀場でお別れをしてきたところです。

今回の都知事選出馬の最初のきっかけとなったのは「東京に恩返しがしたい」そして、「鳩山さんが夢見た東京を実現するチャンスがあるのではないか」と漠然と思ったこと。

東京都知事について

私は17年ほど取材して都政をみてきた。いちばん最初の取材は石原慎太郎さん。皆さんが座っているこの都庁の記者クラブも、情報番組の方や海外メディアの方たちも入れるようにと石原さんにお願いして、今のような形になった。そうやって都政にかかわってきました。

今回、前知事その前の知事ともに、残念ながら、お金の問題で東京都政を投げ出すことになった。そしてそれを変えてくれる人が、手をあげているが、本当に東京のことを考えているのか。東京都政のことを知って、その解決方法を朝から晩まで、行動に移そうと考えている人がいるか。私から個人的に見れば、今名前が挙がっている候補者の中に、そういう人を見つけることができなかった。

前回もその前も、都知事選は裏方で黒子に徹してきましたが、今回は、もう都政の停滞はうんざりだと思い、立候補するにいたった。

東京都はだれのものですか。
自民党が強い、公明党が強い、……なんてどうでもいいじゃないですか。
そんなことで東京都の人たちは日々生活しているのではない。

東京は都民のものです。都民の東京。当たり前のことが何故いまこの都知事選でできないのか。そのための政策論争、政策論争といっていますが、今回は、あの17年前、石原都政のときの政策論争のかけらもありません。

私の東京への想いというのは、この17年間の取材も含めて、誰よりも強いのではないか。

私は今48歳ですが、私自身がこの夏に都知事選に出たのは巡り会わせなのかなと考えています。都営アパートに住ませてもらい、奨学金をもらったことの恩返しを東京都にしたいと思う。

上杉隆マニフェスト「3つのゼロ」

上杉隆は東京都を必ず変える主要政策として3つのゼロを掲げた。

0番目のゼロ「知事給与返上」

0．知事給与ゼロ・全額返上

月額140万5600円の知事給与を返上します。これはボーナスを含め年間2600万円になります。これを1期分なので、4年間で約1億円は、全額返上します。

1期目が終わり、もし、1期目はよくやったんじゃないか、と都民の皆さんが思っていただければ、2期目は給与をいただきます。

3つのゼロ

1．首都直下型地震の犠牲者ゼロ

70％の確率で起きる首都直下型地震で、予測されている9700人の犠牲者をゼロにします。舛添都知事のときに去年配布された、防災ブックの「東京防災」は、20億円かかっていますが、さらに命を守るならば、最低限防災グッズが必要じゃないか、と。

水・ヘルメットなど一式が入った都の標準の防災グッズのセットを全660万戸、全戸に配布します。これは概算で550億円でできます。これをまずやります。

2．養護老人ホームの待機者ゼロ

養護老人ホームの待機者は毎月400人強になっています。施設はすでに多いが、マンパワーが足りない。とかく光が当たりにくい老人の福祉について、ここを重点的に補填する。これを一気に解決するには大体110億円でできます。これで、待機者をゼロにします。

その後、特別養護老人ホームやその他の施設において、寝たきりでなくアクティブな老人が活躍できる舞台の提案をさせていただきたい。

3．都内保育所の待機児童ゼロ

待機児童についていろいろな候補者が言っているが、方法論を示した候補者は、一人もいない。

この待機児童については、幼稚園の空いている場所に保育園を作るという練馬区の方式が成功している。この「練馬方式」を採用すると、2年ぐらいでゼロを達成できると思っています。財源は、310億円ぐらいあればできます。

画像引用元： 上杉隆公式ブログ

記者会見終盤に、上杉隆氏はこう語った。

「繰り返し言いますが、東京は、自民のものでもないし、民進のものでもないし、公明のものでも、共産のものでも、ましてや山本太郎のものではない。メディアのものでもないし。東京は都民のものです。東京のものです。ほかの候補者が都知事になっても、絶対に忘れないでほしい。」

淳と隆のなんだかおかしいニュースの裏側

posted with ヨメレバ

田村 淳,上杉 隆 双葉社 2015-10-14

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