耳管狭窄症になった!耳の奥で音がする症状や耳のつまり感に注意!治療の記録
耳管狭窄症になってしまった!ということで、
症状と検査や治療について記録しておこうと思う。
耳の奥で変な音がする
ある朝、起きたら右耳の奥で「ポッポッポッ」という不思議な音が。耳鳴りなら経験があるが、それとは全然違う音だ。さらに、自分の声や回りの音が右だけ響いて聞こえる事に気づく。
風邪っぽいからそのせいかな、と思い、とりあえず様子を見ることに。音が響く症状は一日で消えた。
しかし「ポッポッ」という音は、1週間、10日たっても治らない。ずっと鳴り続けているわけではなく、時々だ。1時間に1回もないときもあれば、数分おきに音がすることもある。「ポッ」と1回のときもあれば、2回、3回のときもある。4回以上は鳴らない。
寝起きと、食後や風呂上がりなどの、体が温まっているときに、よく音が鳴る気がする。とにかく非常に気持ちが悪い。
耳の聞こえは普通だが、右だけ耳が詰まった感じもある。つばを飲み込んだり、鼻をつまんで耳抜きしようとしても、右だけ抜けない。つばを飲んだときの感覚も左右で違う。
耳管狭窄症だった
耳の奥の音は治る気配がなく、気持ちが悪いので耳鼻科へ行くことに。
行く前からネットで調べて「耳管狭窄症」という病名にはたどりついていた。「通気」という治療があり、痛いらしい。
症状を伝えると、耳の中を見てもらった後、
- 鼓膜の検査
- 聴力検査
の2つの検査を受けた。
鼓膜の検査は耳の穴を丸いものでふさがれ、そこから空気が出される感じがした。全く痛くはない。後から調べたところ「ティンパノメトリー」という鼓膜の動きやすさを計る検査らしい。
ところで、耳鼻科の検査の部屋の椅子は、何故「緑の丸椅子」なのか?座面が明るい緑色で黒い足が4本のヤツ。子供の頃に通った耳鼻科にも同じものがあったぞ。
さて、聴力検査は左右とも問題がなく、鼓膜の検査では右だけ、動きが悪いといわれた。診断は案の定「耳管狭窄症」であった。
「専門医でないと診断してもらえない」とか、「耳鼻科を何軒も回ってやっと診断された」という前情報もあったので、すぐに診断が出てほっとした。
■耳管狭窄症とは
鼓膜の奥から、鼻と喉の奥につながる耳管という管がある。その内側が腫れて、詰まってしまい空気が通らなくなった状態。耳管が詰まると気圧の調整がうまくいかず、鼓膜が正常の状態よりへこんでしまう。
耳管狭窄症の症状
耳管狭窄症の代表的な症状は
- 耳のつまり感(耳閉感)
- 自分の声が響く(自声強聴)
の2つらしい。私が一番気になった「ポッポッ」という音が鳴ることについては、ネットでは情報が少なかったが、どうやら鼓膜が動く音のようだ。下敷きの両側を持って「ペコンペコン」と鳴らすような感じで動いているんだろうか?音からするとそんな感じである。
耳抜きできないのは症状というより病態そのものであり、耳抜きができれば、詰まりがなくなったわけなので「治った」ことになるらしい。
私の場合、右だけ耳抜きできないというのは3年くらい前からあった(気づいたとき耳鼻科を受診したが、アレルギー性鼻炎の薬を出されて終わった。耳抜きできないのは改善せず)。しかし、日常に気になる症状はこれまで感じなかったし、飛行機に乗っても平気だった。耳のつまり感も今回が初めてのことだった。
今回の私の症状をまとめると、次のようなものだった。
- 耳の奥で「ポッポッポッ」という音がする
- 耳のつまり感
- 自分の声が響く ← 1日だけ
- 風邪のときのように頭が重い感じ(右側が中心)
- 頭を洗っているとき右半分だけ触った感じが違う
- つばを飲んだ時の感覚が左右で違う(左はゴクンと音がするが右はしない)
耳管狭窄症の原因
耳管狭窄症の原因は、
- 風邪を引いた後の耳管の炎症
- 副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
- 気圧差
- 加齢
- 疲労
などがあるが、風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎が発端となることがほとんどのようだ。そう聞くと少し安心する。私の場合も、はっきりと原因を言われていないが、いまだに風邪っぽいことと、目の上の痛み・鼻水が喉のほうに落ちるなどの副鼻腔炎のような症状もあるので、そのいずれかであろう。
そういえば以前、顎関節症になったことがある。顎関節症は耳の病気につながることがあるらしく、耳管狭窄症にもなりやすいとか。これも多少関連しているのかもしれない。
耳管狭窄症の治療
耳管狭窄症は、通気治療という治療と薬で治すことが多いようだ。
今回私が行った耳鼻科で受けた治療は、次の二つ。
通気治療
通気治療は、鼻から耳へ空気を通す治療。ネットの前情報では痛いとあったので、ものすごく不安だった。
右の鼻から細長い金属の管を入れられ、喉の奥まで通す。右の耳には黒いチューブをあてられる。喉の奥でシューというような音がし、ムズムズする感じがした。鼻に管を通すとき、少し痛いが、インフルエンザの検査のときと同じ程度。通気自体は痛くなかった。
この治療をやった瞬間耳が通るのかと思ったが、そんなことはなく、少しガッカリした。
鼓膜マッサージ
画像引用元:神田耳鼻咽喉科・院長のブログ&時々釣り日記&昆虫飼育
通気治療が終わった後、先生が、先ほど聴力検査をしてくれた受付のおばちゃんに向かって「耳マッサージして」と言う。
耳をもまれるの?と思ったら、機械での「鼓膜マッサージ」なのだった。上の写真の機械の前に座らされ、黒いチューブの先を右耳に当てるよう言われる。「ランプが消えるまであてておいてね」とのこと。
チューブを耳にあてると、ポン、ポン、ポン、ポンと音がするだけ。空気が出ていたようだ。3~4分でランプが消え、終了。
後から調べたところ、この鼓膜マッサージ器は、空気で鼓膜に圧をかけるもので、滲出性中耳炎やメニエール病の治療にも使われるらしい。
これで、1回目の治療は終了。検査を2つやったので、3210円もかかった(3割負担)。
今後、この通気治療と鼓膜マッサージを受けに、できれば3日に1回のペースで通うようにと言われた。「次からは1回350円か400円だから」とのこと。
投薬
薬も出された。
- ムコダイン250mg 毎食後2錠 10日分
ムコダインは、たんを出しやすく薬だ。風邪で咳が出るときに処方された覚えがある。副鼻腔炎の治療でも処方される。飲んだことのある人も多いかもしれない。これは650円だった。1日で4000円近くの出費となった。
悩んでいるより耳鼻科へGo
耳鼻科にかかってから1日しか経っていないが、現在のところ、症状は変わらない。これから週に2回ぐらい通うことになるわけだが、果たして、治療はいつまで続くのか?
とはいえ、想像していただけのときより病名がはっきりして、治療が受けられるということもわかって気持ちの面でだいぶ楽になったことは確かだ。検査も治療も、痛くなかった(通気は鼻の奥がちょっと痛い?ぐらい)。
耳管狭窄症は放っておくと治りにくくなるという情報もある。同じような症状で不安に思っている人は、早めに耳鼻科へ行かれることをおすすめするぞ。
次回は「完治編」?が書けるといいなァ。
※2015/2/15追記
記事を書いてから2ヶ月が経過したので、現状を報告しよう。
いまだ通院と服薬を継続中だ。通院開始当初は、週2回行けないこともあったが、ここ1ヶ月はまじめに通っている。治療の内容は変わらず。
- 通気治療のとき「シュー」と喉の奥から耳に空気が行く感覚が、増えた。先生にも「だいぶ、通るようになってきた」と言われる。
- 「ポッポッ」と音がなる症状の頻度は、1日0回~2回程度と、かなり減少。
あと少しなのか?
関連記事
-
ピルを飲んでお酒に弱くなったのは副作用?6年間避妊ピルを使った体験から
ピル「トリキュラー」を6年間飲み続けて、変わったと思ったことや感じたことを、お話しするわね。
-
昼夜逆転や朝起きられないのは概日リズム睡眠障害が原因か
秋の夜長。本を読んで夜更かしならば良いのだが、 不眠症や睡眠障害で悩む人は年々増え続けてい
-
【PMSの症状と対策】イライラや異常な食欲は月経前症候群が原因-漢方や市販薬が効く?
生理が始まる前にイライラする、感情的になる、食欲が抑えられなくなる……という経験をしたことの
-
バリウムの白い便は検査後いつまでに出しきれば安心か【胃がん検診の記録】
先日、胃がん検診を受けてきた。その感想と、白い便にまつわる不安を記録してみる。 はじめての胃が
-
モチリンは便秘解消に効果大?便秘と空腹の微妙な関係【1日2食】
便秘にお悩みの諸君、最近、腸の調子はどうかね? 今日は、モチリンと便秘の関係について考えて
-
低用量ピルの値段は自費処方と個人輸入で全然違う【アンジュ・トリキュラー】
ピルと約6年お付き合いしてきた私。 最初は産婦人科で「アンジュ」を処方してもらっていた
-
腸内フローラダイエットで肥満体質改善?一日で変化する腸内細菌叢の検査・改善方法など
最近、研究が進んでいるという腸内フローラについて、 テレビで取り上げられ話題になっているよ
-
風邪が治らず頭痛と微熱が続くのは副鼻腔炎かも?鼻うがいで改善か【急性蓄膿症】
ここ数年、長引く風邪を年に一回のペースでひくようになっった。 普通の風邪なら高熱が出て
-
蚊に刺されて大きく腫れる原因は蚊アレルギー?体質?蚊刺過敏症の症状とは
虫に刺された痕が赤く大きく腫れて、びっくりした経験のある人は少なくないはず。 私も以前、虫
-
同じ薬でも処方箋薬局によって値段が違う?調剤基本料のジェネリック加算とお薬手帳問題
この前、処方箋薬局で薬をもらったら、いつもと同じ薬の種類・量なのに値段が50円高くなってる!
Comment
[…] 画像出典:http://snalime.com/health/jikan-kyousakusyou/ […]