【雑草でハーブティー】ブルーマロウティーの作り方!自由研究にも

公開日: : 最終更新日:2015/08/19 グルメ, 雑学 ,

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駐車場に咲いていたマロウの花を使って、青から水色(緑)、ピンク色へ美しく色を変えるハーブティー「マロウティー」を手作りしてみたぞ。

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マロウティー(マロウブルー)とは

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マロウティーは、「コモンマロウ」「ブルーマロウ」等の花で作るハーブティーだ。マロウブルーティーとも呼ばれる。アントシアニンを含む青色のお茶は、pHによって色が変化し、目でも楽しめる。

原料

マロウティーの原料には、アオイ科ゼニアオイ属の植物であるコモンマロウブルーマロウが使われる。いずれも、ハーブの名称としてブルーマロウと呼ばれることがある。ヨーロッパ南部が原産。初夏(5月)~初秋(10月)に花を咲かせる。

  • ブルーマロウ Malva sylvestris ssp. mauritiana
  • コモンマロウ/ウスベニアオイ  Malva sylvestris
  • コモンマロウ・モルチアナ/ゼニアオイ Malva sylvestris var. mauritiana

日本で「コモンマロウ」として流通しているものは「ウスベニアオイ」「ゼニアオイ」の2種があるが、ウスベニアオイの亜種であるゼニアオイは帰化植物(※)である。ゼニアオイは暑さ寒さに強く丈夫で、雑草のようにそこらに生えている。

ウスベニアオイとゼニアオイは非常に良く似ており、見分けがつきにくい。ブルーマロウは、コモンマロウの選別種であり、コモンマロウより花の大きさがひと回り大きく、色も濃い。

※帰化植物=国外から入ってきて、自生するようになった植物のこと

効能

マロウティーは主に、呼吸器系の病気に特に効果があるとされている。
また、粘膜保護作用があるので、胃腸の不調のときに飲むのも良い。

主な作用

  • 粘膜の保護
  • 去痰
  • 鎮静
  • 利尿

改善が期待できる病気と症状

  • 胃潰瘍・胃炎
  • 喘息・咽頭炎・気管支炎
  • 花粉症

通販: マローブルー

化粧品に

コモンマロウの抽出液は「ゼニアオイエキス」としてスキンケア化粧品(乳液、クリーム等)に使用されている。葉や花に含まれる粘液質が肌を柔らかくし、高い保湿効果もあるとされる。

マロウティーの作り方

採取

6月のある日、近所を散歩していたら、駐車場の砂利の隙間から赤紫の花をつけた植物が(場所は東京都・市部)。そういえば、少し前に、ハーブミックスティーに入っていた「マロウ」についてネットで調べたばかりだ。この特徴ある花は、もしや「マロウ」?
咲いている花をいくつか(20個ほど)頂戴して帰った。つぼみもたくさんついており、まだまだ咲きそうだった。

コモンマロウと呼ばれるウスベニアオイ、またはゼニアオイのようだが、花の写真からは見分けがつかず。雑草化しているのは大半がゼニアオイらしいので、ゼニアオイということにする。

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まず花を水でよく洗う。フレッシュでもハーブティーにできるようだが、乾燥させて使うのが一般的だ。

乾燥

室内で、新聞紙の上に広げて乾燥させる。

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花のアップ。

1日後

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丸一日たったところ。こんなにちんちくりんになった。

色も青紫に変化した。

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2日後

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さらに縮んだように見える。手で触ってみるとパリパリしている。

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1日後は、まだ根元にピンク色が残っているものがあったが、この段階では全体が青色になっている。

ほぼ乾燥しきっているようだったが、念のため、さらに3日間置き、ビンに保存した。
2日後~5日後までは、とくに見た目に変化はなかった。

抽出

ではマロウティーを淹れてみよう。

材料

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  • ゼニアオイの花 4個
  • にがり 少々(変色アイテム。アルカリ性にするため。重曹でも)
  • クエン酸 少々(変色アイテムその2。酸性にするため。レモンがなかったので)

カップ1杯ならマロウの花は10個くらいあると良い。
今回は花が4個と少ないので少量のお湯で実験することにする。

実験開始

  1. カップにマロウの花を入れる。
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  2. お湯をカップに注ぎ、混ぜる。
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    花びらから色素が出て、青いお茶になった。
    ただ、味も香りもほぼなく、飲んでみてもただのお湯であった。
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  3. にがりを数滴投入すると、緑がかった青色に変化する。
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  4. クエン酸を少量投入。※レモン汁なら1~2滴
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    みるみる淡いピンク色に変化した!

今回は、にがりとクエン酸を投入して飲める味ではなくなってしまったが、
ハーブティーとして普通に飲むならば、レモン汁を入れて飲むと良いだろう。前述のとおりマロウ自体に味はないので、レモン味のお湯になる。甘さがほしい場合は蜂蜜等を入れよう。

その他情報・まとめ

いかがだっただろうか?

私はすごく楽しかった。

理科の実験気分で楽しめるハーブティー作りは、自由研究の題材としてもオススメだ。
野原や空き地でコモンマロウを見つけたら、採取してみては?

調べていて分かったのだが、コモンマロウは花や葉も食用でき、葉は古代ローマ時代から料理や薬に利用されてきたらしい。トルコでは現在もポピュラーな食材として使われていて、刻んだゼニアオイの葉を挽き肉などと炒めた料理があるとか。

次は葉っぱで野菜炒めに挑戦するのも面白そうだ。

記:スナ男
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